2012年8月13日月曜日

彼の国のオリンピックにおける政治的パフォーマンスについて

2012年のロンドンオリンピックが今日(8/13)、無事閉幕した。

ところが、何もトラブルがなかったかとそうではない。

サッカー男子3位決定戦で、日本に勝利した韓国チームのMF朴鍾佑(パク・ジョンウ、23)選手が試合後に竹島は韓国領であるとのプラカードを掲げ、政治的パフォーマンスを行ったのだ。

オリンピック憲章 Olympic Charter 2011年版・日本語 (2011年7月8日から有効) 
(pdf注意)

オリンピック憲章、50 広告、デモンストレーション、宣伝の章には、こうある。

3. オリンピック開催場所、会場、他のオリンピック・エリアにおいては、いかなる種類の示威行動または、政治的、宗教的、人種的な宣伝活動も認められない。

それは、世界的なスポーツの祭典に政治や宗教の話題は相応しくないと考えられていること。
世界中には、人種差別など様々な深い問題を抱えている人々がいる。
そういった人たちもオリンピックを通して伝えたいことがたくさんあるに違いない。
しかし、その主義主張の宣伝を許してしまえば、オリンピックが収集のつかないものになるのは明白である。

そういった意味でも、彼の今回の軽はずみな行動は、決して許されるものではない。

今回の騒動は日本と韓国の根深い政治的問題である。
しかし、私には少し違和感を覚えることがある。

現在、竹島(韓国名:独島)を実効支配しているのは、韓国である。
つまり、何もしていなくても韓国は別にいいはず。
何が言いたいかというと、今回のパフォーマンスを日本の選手がしたというならば、少しは納得できるのだ。
何故ならば、国際的なオリンピックで、竹島が現在、韓国に実行支配されていることを世界的にアピールして、国際的な世論を味方に付けたいという思惑があるから。

この問題を受けて、玄葉外相は国際司法裁判所へ提訴検討すると発表した。
国際司法裁判所へ提訴する場合、問題となっている二国間が了承しなければならない。
しかし、韓国側は、竹島は韓国固有の領土であり、日本との間に領土問題は存在しないというスタンスである。
この件でも、不可解である。
日本との間に領土問題が無いのなら、何故オリンピックで政治的アピールをしたのか。
そして、何故イ・ミョンバク大統領は竹島へ上陸をしたのだろう。

領土問題は存在しないのなら、むしろオリンピックで政治的アピールしたことは、むしろマイナスだと思う。
なぜなら、この件で問題となっていることを知った海外世論は、日本と韓国の間に領土問題があるのだと認識するからだ。

まったくもって不可解である。

実行支配しているにもかかわらず、必死に政治的主張をする。
領土問題は存在しないと言いつつ、必死に政治的主張をする。

彼らの思考はロジカルではないように感じる。